Le Workshop Issé et le restaurant Bis
パリでおいしい和食と一緒に日本酒をじっくり堪能するなら、「ワークショップ・イセ」とイセのレストラン「ビス」がお勧めです。パリで日本酒といえばここを抜きには語れません。この2店はともにホテル エタジュニ オペラのすぐそばにあります。
日本食材店も兼ねた日本酒をテーマにした美食レストランです。
ワークショップ・イセは、広告どおり「日本にいるような気分を味わえるパリの穴場。上質なものを集め、自然で純粋な香りと味わいを楽しむことができる」場所です。また、日本酒の品揃えはパリ最高を誇ります。
店内では日本酒はもちろん、日本の小規模な生産者によって伝統的な手法で製造・加工された無添加の食品も販売されています。これらはすべて卓越した利き酒の専門家でイセの経営者である黒田利朗氏が自ら情報を集めて選び抜いたものです。
そのため、醤油やみそ、酢各種、海草類、香辛料、だし(こんぶや鰹だし)、米、麺類も多種そろえています。
ここにある日本酒はミシュランの星つきレストランのシェフに着想を与えるほどです。フランスの最優秀職人でホテル・ジョルジュサンクの総料理長エリック・ブリファールは黒田氏より日本酒の魅力を学び、今ではジョルジュサンクでも日本酒と料理の見事な組み合わせを載せたメニューを提案しています。
日本人の方には言うまでもないことですが、日本酒は米を発酵させて作るアルコール度数14度から17度までの酒です。蒸留酒ではなく、飲むと喉がひりひりして、腹がよじれるほど強い、米から作られる中国の白酒とはまったくの別物です。
日本では、紀元前3000年に稲作が始まると同時に日本酒作りが始まりました。米は脱穀しビタミン類とたんぱく質を取り除き、でんぷん質がたくさん含まれる中心部分だけを残します。日本酒は吟醸酒と純米酒のふたつの種類に大きく分けられます。純米酒は醸造アルコールをまったく添加しないため、純粋さを好む人に選ばれるお酒です。
黒田利朗氏はこんな説明をした後に2種類の日本酒を試飲させてくれました。ワインというのは控えめで繊細で複雑な味がします。赤ワインは自己主張があり個性を持っています。日本酒の方は、ワインよりも従順でさらに控えめで、料理と合わせる幅が広いように感じます。チーズ、魚、仔牛の料理、そしてイベリコ生ハムパタネグラのように強い風味のものとも合うようです。
メニューは日替わりです。私が「ビス」に行った日は、前菜のメニューには、帆立貝の刺身、ビーツ、コリアンダー、ヘーゼルナッツオイル、フロマージュブランソース和え、えびのタルタル、野菜とアボカド、みそソースのマリネなど12€から14€の品がありました。タコやカニ、仔牛の料理などもありました。
メインは、白みそとあわせたパタネグラ 18€、スイス産鴨のコンフィ、しょうゆ甘辛味17€、すき焼き(牛肉と野菜の鍋)35€ の3種類。
カウンターに座って見事なシェフの仕事ぶりを見ながら、食事と日本酒を堪能できます。ただし、お席は10席しかありませんので、事前にご予約されることを強くお勧めします。
乾杯!
ワークショップ・イセ&ビス
住所:10 et 11 rue Saint-Augustin -75002 Paris
電話 +33 (0)1 42 96 26 74
ワークショップ(昼食):月曜から土曜12時から営業(ラストサービス14時)
ビス(夕食) :火曜~土曜19時30分から営業
ワークショップ・イセウェブサイト : http://www.workshop-isse.fr/
公式ウェブサイトで予約
- 低料金
- D-1のキャンセル条件
- ミニバーのソフトドリンク無料
- 18歳未満は朝食無料